灰色の空

あした晴天なら

ユリの花

死にたいと思ったことはありますか。

 
飛び降りたり、切ったり、溺れたり
そんなことを想像したことは?
 
私はあります。
ええ、何度も、何度も
身内の棺を見る度にそう思っていました
黒いハンカチを握り締め、骨になった姿に泣き崩れる親戚を、私の時もこんな風に泣いてくれるのかと眺めるのです。
 
何故死にたいのかと聞かれれば、答えようにも言葉が見つからないのです
"死にたいと思ったから"
そんな言い訳のような文しか出ません
 
それでも私は思うだけ、想像するだけ。
実行に移す勇気なんてものは持ち合わせていませんし、心配してくれる友人もいない
所詮私はそんなものなのだと、言い聞かせては毎日のうのうと生きるのです。
 
いつか棺桶に勝手に入るその日まで。